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英訳大蔵経事業に
ついて

<英訳大蔵経とは>

英訳大蔵経事業に<br>ついて

世界中の方に仏教を弘めるために

仏教伝道協会では、1982年より沼田惠範の発願により「英訳大蔵経」の編纂を進めてきました。漢文で書かれた「大蔵経」を英訳し、世界中のより多くの方がたに仏教を弘めることを目指した事業です。日本の学僧は漢文に通じていたため、漢訳の大蔵経をそのまま使用するという伝統があったため、日本語にすら訳されていなかった大蔵経を英訳するという構想に、多くの仏教関係者が驚いたといいます。
周囲の驚きをよそに、惠範は構想立案から半年後には英訳大蔵経委員会を発足させ、2年後には米国カリフォルニア州に「沼田仏教翻訳研究センター」を設置。そして第一期計画として139点の経典・論書を選定し、これらを100冊にまとめて公刊することが決定されました。これは「大正新脩大蔵経」に収められた膨大な仏典の約10分の1にあたる量です。
1991年には沼田仏教翻訳研究センター内に英訳大蔵経出版委員会が設置され、1993年に初刊『摂大乗論』を刊行しました。現在も世界十数カ国の仏教学者による翻訳が進められています。

英訳大蔵経
(English Translation of the Buddhist Canon)

想定を遥かに超える大規模な事業

英訳大蔵経事業は、1982(昭和57)年1 月、沼田惠範により発願されました。すでに「仏教聖典」を各国の言語に訳し、全世界のホテルへ寄贈する活動を進めていましたが、さらに「仏教聖典」の典拠となった仏典すべての翻訳を思い立ったことが、『大正新脩大蔵経』英訳事業のきっかけとなりました。
 この構想には、多くの仏教関係者が驚いたといいます。日本の学僧は漢文に通じていたため、漢訳の大蔵経をそのまま使用するという伝統があり、日本語にすら訳されなかった大蔵経を英訳するなど誰も思い及ばなかったからです。
 周囲の驚きをよそに、惠範は構想立案から半年後には英訳大蔵経編集委員会を発足させ、2年後には米国カリフォルニア州に「沼田仏教翻訳研究センター」を設置。そして、第一期計画として139点の経典・論書を選定し、これらを100冊にまとめて公刊することが決定されました。これは『大正新脩大蔵経』に収められた膨大な仏典の、約10 分の1 にあたる量です。20 世紀中の完了を目標にスタートした翻訳作業は、開始間もなく想定以上に困難な大事業であることが判明しました。1991(平成3)年には、沼田仏教翻訳研究センター内に英訳大蔵経出版委員会が設置され、ついに1993(平成5)年、「英訳大蔵経」の初巻『摂大乗論』を刊行しました。これまで91典籍が58冊にまとめられ、現在も世界十数カ国の仏教学者の方がたにより翻訳が進められています

より早く、より多くの方に

仏教伝道協会では、世界中の方がたに「英訳大蔵経」をご覧いただくために、出版事業と並行して英訳テキストをインターネット上で公開。協会ホームページを通してPDF 版を配布しているほか、大蔵経テキストデータベース研究会(SAT)と共同で『BDK Daizokyo Text Database』を蔵経し、大蔵経の普及事業を進めています。
 また、「英訳大蔵経」の機関紙『MAHĀPIṬAKA(英訳大蔵経ニュースレター)』を年1回発行しています。公刊スケジュールや既刊書籍のレビューなどから事業の近況をお伝えするほか、翻訳者の参加した学会などのレポートを通し、今日の仏教学を取り巻く国際的な状況も伝える内容となっています。

「英訳大蔵経」は現在58冊発行 2020(令和2年)年3月現在

BDK Daizokyo Text Database
BDK 英訳大蔵経

Welcome!
We are pleased to be able to make available the fruits of the BDK TripiṬaka Translation Series in collaboration with the SAT Daizōkyō text database project. This is the entrance page to the BDK English translations in the SAT website. In the following pages, you can not only browse the English translations but also consult the original Chinese texts and Digital Dictionary of Buddhism, along with a range of other resources.
ここでは、仏教伝道協会と大蔵経テキストデータベース研究会(SAT)との共同により、大蔵経英訳事業の成果をWEB上で利用することが出来ます。一部の英訳を閲覧出来るだけではなく 英訳大蔵経と大正新脩大蔵経との文章単位での照合や仏教デジタル辞典を参照することが出来ます。

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(大蔵経テキストデータベース研究会(SAT)のページに移行します)